私と彼らのあした

駆け抜けてくラッキー追っかけつかまえて

25歳ヲタク女が美意識に目覚めた話。

今まで美意識が低かったかと言えば、そういう訳でもないのですが、ここ数年、以前よりも気にするようになりました。25歳になって突然目覚めたということでもなく、だけど25歳になったから改めて考えるようになったというお話です。

小さい頃から可愛いものとか、キラキラしたものとか、女の子らしいものは結構好きだったはずなのですが、小中学生の頃は周りの環境がそういうのを許してくれない雰囲気だったので、我慢しているうちに忘れてしまっていたような気がします。と書くと、何だか大袈裟な話に聞こえますが、それほどでもないです。きっとどこにでもある話で、本当に可愛い子しか可愛くしてはいけないような、何となくそんな雰囲気を感じていただけなんですけど。出来るだけ地味にしていようと思っていました。小学生の頃からモーニング娘。が好きで、当時からヲタクの片鱗が見えていたので、本当は彼女たちみたいに可愛くなりたいな~という憧れはあったけど、結局地味でなんかダサいくらいで落ち着いていましたね。スカートを履くのは制服だけで、常にグレーのパーカーとGパン、みたいな。デニムとかそんなオシャレなもんじゃないです、GパンですGパン。

少しずつ意識が変わり出したのが高校生の頃からで、分かりやすいですが、メガネからコンタクトにしたことで、ほんの少しだけスカート履いてもいいかな、とか、明るい色のブラウス着てもいいかな、とか。Perfumeとの出会いも大きいかな。モーニング娘。は手が届かない天の上の女神様達だったけど、Perfumeはもう少し近い、と言ったら怒られるかもしれないけど。特に私が好きになった頃のモーニング娘。はギャル全盛期だったから、化粧も衣装も派手で、憧れはあったけど、真似できるものではないなって気持ちがあって。だけど、Perfumeはどちらかと言えば清楚。衣装もフレアスカートにパンプスとかだし。憧れだけど真似できるかなって思わせる可愛さだったんですよね。今はどうなのか分からないけど、当時「ピアス開けたいって言ったら、スタイリストさんから付けたいピアスがあるならイヤリングに作り変えてあげるからって止められる」みたいな話とか、「本当は染めたいけど黒髪で統一してる」みたいな話とか、そういうところも良いなって。私が未だに一度も染めたことがないのも、ピアスを開けてないのも、Perfumeの影響だったりするんです。あと、あ~ちゃんが「女の子は手と唇はプルプルにせにゃいかんよ~(広島弁があやふや)」って言っていたのも今でも律儀に守ろうとしています。たまに唇ガッサガサだけど。

大学生になれば、ほとんど毎日スカートにパンプスの生活でした。女子大だったので周りもみんな個性豊かだし、どんな格好してても許される感があって。とはいえ、長年オシャレに疎い生活をしていたし、化粧もほとんどしたことがなかったので、最初は大変でしたけど。しかも、本当に周りに女の子しかいないから、というのも別に理由にならないかもしれないけど、かなり楽していた気がします。ある程度見れる格好していたらいいかな、みたいな。中学生の私に比べたら全然意識が変わったし、自分で洋服を選ぶようにもなったけど、わりと固定観念があった気がする。着てみたい服があっても自分には似合わないって初めから諦めたり。まあ、お金もあんまりないから冒険は控えめにって感じでした。

だけど、社会人になると途端に焦り出したんです。私はこのままでいいのか、と。化粧も下手、着回しも下手、そんな大人でいいのか、と思いまして。働き出したら趣味だけでなく美容やファッションにも少しずつお金を使える余裕も出てきたし、いろいろ試してみるのもいいかなって思うようになりました。そしたら意外と今まで似合わないと思っていた服が案外イケることが発覚したり、今まで面倒だと思っていたメイクも楽しくなってきたり、美意識を高めるって思っていたより良いものだな、と思い始めました。そして今に至る訳です。

あとは、高校生の頃から携帯電話を持つようになって、ジャニーズのコンサートにも行く回数が増えたのもかなり大きなきっかけだと思います。地元の友達ばかりだったのが、コンサート会場でホムペで知り合った人に会ったりすると、少しは身なりに気を使いたいなって思うようにはなりましたよね。別に見栄を張る訳ではないけど、当時は「伊野尾担は美人が多い」みたいな謎の都市伝説もあったし、自分の印象が担当の印象に多少なりとも影響されたりするのも嫌だし、というか、周りに可愛くしてる女の子がたくさんいると、自然と感化されるものです。ジャニヲタたるもの、コンサートはデートだと思え、ですよ。だけど、やっぱりそこまで気合い入れて可愛くしたいとか、そこまではいかなくて。思ってはいるけど、どうしたらいいか分からないし、お金もそんなにかけられないし。と言い訳してきたところがあったんですよね。

結局、本格的に美意識に目覚めたのは、ボイメンのヲタクになってからということになるのですが。そりゃね、推しと接触するとなるとね。しかも、特に推しが女装をする機会が多くて、女の子のメイクをジッと見ちゃうみたいなこと言うものだから、しっかりしなきゃとは思います。でも、それだけじゃなくて、そういう場だからこそ、周りの女の子達が想像以上にしっかり美意識を持っていることに気が付いたんですよね。いや、気付くの遅過ぎかよって感じですけど。私が気付いたからなのか、それとも時代の流れなのか分からないけど、その頃からTwitterやブログ、インスタ等インターネット上で美容やファッションの話、特にコスメの話を目にする機会も増えた気がしていて、それがさらに私の美意識の高まりを加速させたようにも思います。1年前まで全然コスメブランドの名前とか知らなかったのに、いつの間にか分かるようになったし、そのおかげでコスメ売場歩くのも楽しくなったし。持っている化粧品も増えました。まだデパコス買う勇気はなかなか出ないけど。

美意識を高めていく楽しみを覚え始めたけど、その反面ますます焦っています。もう少しどうにかしたい。いきなり変わるのは無理だけど、少しずつ変わってはいるけれど、不安になるよね。もっと自分のセンスに自信を持ちたい。終わりのない追求が続きます。

本当はもっとコスメの話とか書こうと思っていたのに、無駄話が長くなったので今回はやめておきます。コスメだけじゃなくて、いろいろ考えたいし書きたいんだけど。肝心の「いろいろ」がふわっとしていて定まってない。とりあえずまた近いうちにもっと日常的なところに寄せて、例えば今使っているコスメの話とか、そういう話も書けたらいいなと思っています。特別なことは何もしていないんだけど、だから書きたい。書くことで客観的になれるところもあると思うし、単純にそういう話をするのは楽しいし。結局、美意識は自己満足だと思っているので。せっかくなら毎日の生活に楽しいことが多い方がいいなって、好きな服着て、綺麗に化粧できて、それだけで気持ちが明るくなるならそうした方がいいなって、ただそれだけの話なんですけどね。