私と彼らのあした

駆け抜けてくラッキー追っかけつかまえて

終わりは始まり #ドルステとわたし

皆さん、ごきげんよう

やっぱり私もまだドルステのことを語りたくて、筆を取りました。筆とか言いながら、実際はスマホで書いていますけど。

そんなことはさておき、私がどんな風にドルステと出会ったのか、という話は過去のブログを読んでいただいた方が断然早いです。

omguyz.hatenablog.com

なので、今更何を書くのだという話なのですが、できるだけ飾らない言葉で、本音で、素直な気持ちを残していきたいと思っています。

過去のブログと内容が重なる部分もあり、少し長くなるかもしれませんが、お付き合いのほどよろしくお願いします。

私とドルステが出会うきっかけになったのは、浅黄順くんでした。

元々私はジャニオタで、テレビに出ているような俳優さんかアミューズ所属の俳優さん以外のことをよく知りませんでした。そんな私が忍たま乱太郎にハマったことをきっかけに、初めてしっかりと触れた2.5次元舞台が忍ミュでした。失礼ながら、出演者のことはひとりも知らないまま、ただ、面白そうだからという理由だけで6弾再演のライブビューイングを観に行き、まんまとその魅力に引き込まれてしまったんですね。

しばらくは忍ミュそのものへの興味は続けど、出演者に対してはさほど関心がなかったのですが、7弾上演の発表があったときに改めて「出演されている俳優さんのことをもっと知りたいな」と思ったのです。で、その当時、食満留三郎を演じていた小野一貴さんのツイートをさかのぼっていたときに、運命の瞬間が訪れました。

「このかわいい子は一体誰!?」

その子は三日月の浅黄順くんでした。あれはまさしく一目惚れだったと思います。

その後、何をどう調べたのかというところまでは覚えていないのですが、30分後の私はプレゼント◆5の活動休止を悲しむ人間になっていました。

当時の情報源といえば、公式サイト、公式Twitter、公式ブログ、それから、いくつかの動画。その程度だったと思います。それでも私は「絶対にこの人たちのことを好きになる」という確信を持ちました。

おそらく最初に見た動画は、『プレゼント◆5』のライブ映像だったと思います。


www.youtube.com

ステージ上を縦横無尽に飛び回ってキラキラしている5人。彼らの目の前に広がるペンライトの海。アイドルとファンの心がひとつになって生まれたその空間はとても楽しそうだと思いました。そして、私もこの中のひとりになりたい、と思いました。

だけど、プレゼント◆5は10日前に活動を休止したことを知ってしまいました。たった10日前。なんてタイミングで私は彼らのことを知ってしまったんだろうか。絶対に好きだと思った、このライブに行きたいと思った、これこそ私の求めている場所だと思った。なのに、それは実現しないということをすぐに突きつけられてしまった悲しみ。なんで私はもっと早く彼らのことを見つけられなかったんだろう。とても悔やみました。

とはいえ、人生というものは常に前に進むものです。それから数日間、ひたすら『プレゼント◆5』のライブ映像や『空に落ちる idol ver.』『好きさ君が好きさ』のMVを再生しまくって、どう考えても好きでしかないと思った私は、『プレゼント◆5 ー満月にリボンをかけてー』のDVDを購入していました。

今思えばすごいですよね。現在であれば、配信されているものを見て好きかどうかを判断し、それを手元に置くかを吟味してからDVDを買うと思うのですが、圧倒的に少ない情報から得た「多分これは好きなやつ」というインスピレーションだけを頼りにDVDを買っちゃったんですから。しかも、当時のネルケのオンラインショップは郵便振込でしか支払いができなかったんですよね。気軽にポチるって感じじゃなかった。それでも、どんなに面倒でも、私はプレゼント◆5が見たいと思ったんです。

そして、プレゼント◆5のDVDが届いて、見てみて、大正解だったと思いました。好きでしかない、こんなの。どう考えても、私のためにあるエンターテイメントだと思いました。

その後、『プレゼント◆5』シリーズのDVDを買い揃えて、それらを繰り返し見ながら、「次は『CHaCK-UP』も買わないとだなあ」と思いながら、なかなかその日は来ませんでした。多分、次に進むのがこわかったんだと思います。あまりにもプレゼント◆5と三日月を愛してしまったから、彼らにはもう会えないんだろうと思っていたから、私はあと一歩を踏み出すことができませんでした。私の中のプレゼント◆5を終わらせたくなかった。まあ、今思うと、そんなこと言ってないでさっさと進んでくれって感じなんですけどね。

そして、そのまま私が何年も足踏みしてしまったのは、やはり、おかずさんが表舞台からいなくなってしまったことが決定的でした。「ショックだった」という言葉だけでは片付けられない、それはもう絶望に近い感情だったと思います。彼のことなんか好きにならなければよかった、と思ったことすらありました。でも、プレゼント◆5と三日月を愛さない人生はもう私にはあり得ないから。彼の存在なくして、今の私はないのです。

それから、ボイメンにハマったり、ドリフェス!にハマったり、相変わらず忍ミュは好きだったり、もちろんジャニーズもあり、散々エンタメ三昧の日々を過ごしていましたが、たまにプレゼント◆5と三日月が恋しくなって、そんな日には画面の中の彼らとじっと向き合いました。それで充分だと思っていました。もちろん、彼らに会いたいという気持ちも、客席の中のひとりになりたいという気持ちも、諦めたつもりはないけれど、信じ続けるのも容易いことではありませんでした。

本当ならば『アンプラネット』はいつでも観に行けたと思うけど、結局『CHaCK-UP』のDVDを買うことすらできてなかった私は、情報を追うことをしていませんでした。『get STAR』のMVは大好きで、よく見ていたんですけどね。彼らに会いに行くという選択肢がその時にはなかった。もったいないことをしたと思います。

たまたまRTで流れてきて知った『E.T.L extra』には興味があって「日程が合えば行きたい」と言っていましたが、案の定日程が合うことはありませんでした。日程は無理やり合わせるものだと当時の私に言ってやりたいです。

そんな状態でしたが『アンプラネット ーBack to the Past!ー』に要様が出演することは知っていました。おそらく畠山遼さんのツイートで知ったんでしょうね。しかし、DearDreamのツアーとジャニーズWESTのツアーが同時期で余裕がなく、残念ながら行けませんでした。

ところが、『E.T.L vol.214〜ほしいのはキミのチョコだけ!〜』がニコ生で配信されまして、それは見たんですよね。最新の要様の姿を拝見したいという一心だったせいで、他のことは何にも覚えていませんでした。いやいやもっと目を凝らして見なさいよ私!めちゃくちゃかわいいプライムーンがいるでしょうよ!と思うのですが、マジで要様のこと以外の記憶がない。多分というか、本当に要様しか見てない。悔しい、過去の自分がプライムーンをしっかり見てないことが。今の私だったら全力で楽しんでいただろうイベントのことをふんわりとしか記憶してないのも、当時の私は「ドルステに狂う自分」を忘れていたからなんだと思います。冷静に「トンチキイベントだな……」と思って傍観してたから、入り込めなかったんでしょうね。惜しいことをした。

そんなわけで、ドルステが実質の休止期間に入っていることなど全く知らずに生活していたら、コロナ禍に突入してしまいました。劇場が遠い場所となってしまってから約10ヶ月ほど経った時です。その頃には、関東方面では少しずつエンタメが復活していましたが、地方に住む私は相変わらず引きこもりに近い生活をしていました。そんな時にですよ。偶然、服部武雄さんのツイートを目にしたんですよ。「本日数年ぶりに帰ってくるアイドルステージ……暁から連絡来た………………え?」ツイートに貼られたリンク先に飛べば、『プライムーン』の文字が。そして、出演者に「茅嶋暁」「青羽要」のお二方。夢かと思いました。でも、間違いなくその日は『プライムーン』の上演初日だったのです。

初めはただ、アキラくんと要様が見たいという気持ちだけでした。プライムーンとGS382のことは正直何とも思ってなかった、と思う。少なくとも「若いな〜」くらいの印象。その時は『E.T.L vol.214』でプライムーンを見ていたことすら忘れていました。

とにかく配信があるなら見なければ。そう思って、とりあえず初日公演の配信を購入。しかし、ライブ配信をリアルタイムで見ることはできなかったので、初めて見たのは再ライブ配信のときでした。

そしたら、もう、プライムーンとGS382が最高だったんですよ。雷が落ちたかと思うほどの衝撃。大袈裟に思われるかもしれないけど、本当にそうだったんですよ。アキラくんと要様さえ見れたらそれでいい、と思っていたのが信じられないくらい、私はプライムーンとGS382のことが大好きになってしまいました。

そりゃ、最初は自分でも受け入れ難いところはありましたよ。長い間、プレゼント◆5と三日月に固執していた人間なので。でも、そんな私の頑なだった心を溶かして、キラキラで照らしてくれたのはプライムーンとGS382でした。そして、ある日気が付いたのです。

「私、今めちゃくちゃドルステに狂ってる!」

あっという間にCHaCK-UPとアンプラネットも履修し終えて、E.T.L vol.214を心の底から楽しめていたとき、私はやっと大声で「ドルステ大好き!」って言えるようになりました。

プライムーンとGS382を好きになってしばらくは遠征ができない期間が続き、もどかしい気持ちで過ごしていましたが、それでもドルステを好きでいられる毎日が楽しくて仕方なかったです。やっと遠征できるようになった時には、涙を流して喜びました。

私にとって初めてのドルステ現場は『P.P.P219』でした。会場となったバトゥール東京が結婚式場としても使われている場所ということで、TLのドルステ民の皆さんが着々とドレスやらを用意されていたので、私も青いドレスをレンタルし、生まれて初めてのヘアメを経験し、会場に向かいました。自分で取ったチケットは1枚だけでしたが、お譲りいただけたおかげで最終的には5公演を現地で観ることができました。

チケットをお譲りいただく際に「初めての現場でこれだけしっかりドレスアップされていてすごいですね」と言われたのですが、ドレスを着ていくことしか頭になかった私は「そうか、初めての現場にひとりで乗り込む奴はこんな格好しないのか」と言われるまで気が付きませんでした。初現場にしてすでに冷静さを失っている。でも、そういうのが楽しくて仕方なかったんですよね。ドルステ現場の一部になれるということが心からの喜びでした。

その時は、フォロワーさんの顔はもちろん分からないし、会いたいですと言うのも憚られる時期でしたので、チケットや入場特典のお引取りの時にお相手と少しだけ言葉を交わす程度でしたが、最終公演後に特典の交換に応じてくださった方がホテルに戻る途中まで一緒に歩いてくださったのが本当にありがたかったです。その後もずっと会場で会うたびに構ってくださり、『P.P.P222』では連番もできたり、嬉しい思い出がたくさんできました。

それから、現場に行くたびに顔見知りのフォロワーさんが少しずつ増えていきました。その場に向かうまではひとりだけど、着いたら誰かが声をかけてくれたり、遠くから手を振ってくれたり。少しずつ心細さがなくなっていきました。

初めてフォロワーさんとしっかりお会いしたのは8K上映会の時でした。寂しいよ〜とめんどくさいカマッテチャンモードだった私に優しくお声かけいただいて、帰り道をご一緒できたのが、今思えば申し訳なくもあり、でも、救われたひとときでもありました。本当に人の優しさに助けられることばかりです。

コラボメニューもたくさん食べました。特に印象深いのは喫茶オレンジですね。交換ツイートをしたら、次々にフォロワーさんが来てくれて「これ交換してくれません?」って言ってくれたり、今どの席にいます?ってフォロワーさんにDMしたら隣に座ってたり。撫子男子とW内田とも遭遇して、本当にいろんなミラクルが起こりました。遠征中のほとんどの食事を喫茶オレンジで済ませていたので、安らぎの場所と言っても過言ではないでしょう。

もちろんパセラのドルステップもめちゃくちゃ楽しかったですけどね。コレクションカードが全然揃わない!って言いながら、飲み物と食べ物を山ほどたいらげました。カラオケで『ハッピーパンケーキ』を歌ってみたら、思いのほかハモリが上手くできて自分でもびっくりしたのは面白かったです。私はいつでもサクヤちゃんになれる!と謎の自信が生まれ、「ハピパンのハモリ」は特技のひとつと密かに思っています。

そういえば、明確な推しが決まったのも私にとって大事件でした。プレゼント◆5と三日月は、最後まで箱推しを貫いていました。あえて言うなら、で選ぶことはできるけど、何リボン何アムールと名乗ればいいのかはちょっと迷いますね。でも、青ティアラだということは胸を張って名乗ることができます。前提として、ドルステのアイドルたちは全員が魅力的です。いつも目が足りない。全員が見たい。ペンライト全色振りたい。そういう気持ちはあります。だけど、青羽朔くんだけはどうしても特別になってしまいました。そういう存在に出会えると思ってなかったんです。みんなが大好きで一番は選べないままでいると思ったのに、特別なアイドルができてしまったのは、結構衝撃的な感覚でした。ちなみに、朱撫子なので深友くんのことも他の子とはちょっと違う感情で見てるかな。でも、ドルステ史上圧倒的ナンバーワンは朔くんになりました。これからもずっと彼は特別であり続けると思います。

プレゼント◆5と三日月に対しては、言葉では表せないほどに代え難い思い入れがあります。プレゼント◆5と三日月が立つステージを目の前にしてペンライトを振りたいという気持ちを諦めることは決してできません。現場に行けるようになってから約9ヶ月の間、たくさんの夢を叶えてもらったけど、唯一どうにもならなかったことでした。

でも、それでも、『P.P.P225』でプライムーンが『好きさ君が好きさ』を歌ってくれた。GS382が『空に落ちる』を歌ってくれた。何より一番嬉しかったのは、アキラくんがプレゼント◆5の衣装を着て歌ってくれたこと。私はその場に居合わせることができた。客席にいるリボンとして、そしてアムールとしてペンライトを振ることができたような気がした。夢が全部叶ったわけではないけど、一番近い場所には連れて行ってもらえた気がする。

もしあの時、プライムーンとGS382を好きにならなかったら。私はそれすら叶えられなかったかもしれない。プライムーンとGS382が私を客席まで導いてくれたから、リボンでアムールの私も宝物のような瞬間に立ち会うことができたんだと思います。

きっと私はこれからも執念深く「待たせてごめん」の瞬間を待ち続けてしまうんだと思います。それは仕方ないことなのです。あの日あの時、プレゼント◆5と出会ってしまったから。プレゼント◆5と三日月を愛してしまったから。

今は全然後悔してないよ。プレゼント◆5と三日月に出会ったおかげで私の人生はこんなにも豊かになったと心から思ってる。だから、いつでも帰っておいで。私はペンライトを握りしめて待ってるからさ。

とりあえず目下の目標は、ネルフェス2024ですね。歴代のアイドルたちにはできるだけ多く出てもらいたいけど、いろいろと難しいこともあると思うので、とにかく新生フルムーンとGS382だけは絶対に出演してほしいです。その時には声が出せるようになっていたらいいですよね。特にGS382と明くんは生の歓声を聞いたことがないんですもんね。心の声やマラカスの音も素敵だったけど、それで満足してられないですよ。私だってまだ生でコールしたことないですからね。

ドルステは今回で一区切りを迎えてしまったけれど、また必ず彼らに会えるっていう根拠のない確信を持っています。今まで彼らが私たちに見せてくれたものがそうさせてくれたんだと思います。永遠のお別れじゃないって、そう思わせてくれる何かがそこにはあった。それが何かは分からないけど、愛とか絆とか、目には見えない大切なものがこれからも変わらずにあり続けるってことなのかもしれないですね。

いつの日かまた彼らの道と私たちの道が交わった時、眩い月の光に照らされた彼らが目の前に現れて、手を差し伸べながらきっとこう言ってくれることでしょう。

どれだけこの時を待ち望んでいただろう。