私と彼らのあした

駆け抜けてくラッキー追っかけつかまえて

ドリフェス!楽曲の好きなフレーズについて語る 1曲目(グローリーストーリー)

僕にはちょっとばかりの夢があるのさ

『グローリーストーリー』のAメロの歌い出しです。こちらに「ちょっと話を聞いてくれませんか?」と言わんばかりに語り出すような歌詞だな、と私は思います。この曲全体を通して「夢」について歌っているわけですが、一番最初にその「夢」について「ちょっとばかりの」という表現をしているのは不思議だな、と感じます。

この曲がアニメ『ドリフェス!』の作中で歌われたのは第一話、天宮奏くんのオーディションのシーンです。『グローリーストーリー』を歌う奏くんにとって「ちょっとばかりの夢」とは、オーディションに合格することです。しかし、彼はアイドルを目指していた訳でも、自らオーディションを受けた訳でもありません。三貴子の三神遥人に出会い、「アイドルにならないか?」と誘われるところから彼の人生は大きく変わったのです。初めは消極的だった奏くんも半ば強引に連れて来られた(三神さんがスマホを奏くんのポケットに忍ばせ届けさせた)事務所で出会った佐々木純哉くんに「無理っしょ」と言われたことにカチンと来て、思わず「イケるっしょ!」と言ってしまったことから、まずはオーディション合格を目指すことになります。そして、レッスンを受ける中で「アイドルって楽しいかもしれない」という気持ちが徐々に芽生え、オーディション当日を迎えるのですが、オーディション会場というのは実際のステージで、観客の誰一人として自分のことを知らない状態でパフォーマンスを披露しなくてはならないというものでした。そして、この歌詞は「君にも知ってほしいんだ 力を貸してよ」と続きます。奏くんがオーディションに合格するためには、まず目の前の観客から「応援したい」と思ってもらわなければなりません。というのも『ドリフェス!』の世界では、アイドルが歌唱する前の「ドリカタイム」でファンからドリカを受け取り、それによってステージ衣装に着替えることができるからです。つまり、ファンの力を借りなければ、アイドルはステージに立つことができないのです。そのような状況の中、見ず知らずの奏くんにもドリカを飛ばしてくれた人がいて、彼はヴァンパイアロードという衣装に身を包むことができます。「ちょっとばかりの夢」でも力を借りることで叶えることができる。それを第一話で体現することができるのが、この『グローリーストーリー』という曲の存在なのです。

では、奏くんと共にパフォーマンスをした純哉くんと及川慎くんの「ちょっとばかりの夢」とは何なのでしょうか。純哉くんには「ドリフェスで優勝してデビューをする」という夢があります。だけど、そのためにはまずユニットを組まなければならない。まだユニットを組んでいない純哉くんにとって、「デビュー」という大きな夢はまだ遠いところにあって、そこに到達するためには「ユニットを組む」というちょっとばかりの夢があったと推測できます。そして、慎くんは成り行きでアイドルとして活動を続けていましたが、デビューを目指していたかどうかははっきりとしていません。でも、心のどこかで仲間を求めていたのかもしれない、それは「ちょっとばかりの夢」とも言えるのではないでしょうか。

つまり、『グローリーストーリー』を歌う三人にはそれぞれ「ちょっとばかりの夢」があって、それは一人では達成することのできない夢である、ということです。だから「君にも知ってほしいんだ 力を貸してよ」と続けて歌う。まさに歌詞の世界観とリンクしていると感じるのはこういうところなんです。

ドリフェス!楽曲の中でも特に『グローリーストーリー』は始まりの曲である、と思っているのですが、それは第一話で歌われているからという理由だけでなく、歌詞にもそれが現れていると思うからなのです。


ドリフェス!ビデオクリップ01「グローリーストーリー」


ドリフェス! 第1話 絆を奏でるニューフェイス!

お知らせ

本日12月1日から『5次元アイドル応援プロジェクト「ドリフェス!」』への愛をそれぞれの形で表現するアドベントカレンダー企画を実施しています。(※この企画は公式とは一切関係ありません。)この記事がその一日目となっております。まだ参加者が決まっていない日付もたくさんありますので、興味を持ってくださった方がいらっしゃれば、ぜひご参加いただけると嬉しいです。ブログだけでなく、イラスト・ぬい写真・ポエム等、どんな形でも構いません。過去のツイートをモーメントにまとめただけとかでも大丈夫です。貴方なりのドリフェス!への愛を表現してみませんか?

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adventar.org

現状、参加者未定の日付のところは全て私が担当することになりますので、できるだけ多くの方にご参加いただけると大変助かります。よろしくお願いいたします!