私と彼らのあした

駆け抜けてくラッキー追っかけつかまえて

アンサンブルキャスト目当てでミュージカル青春鉄道の上映会に行ったら沼だった

タイトルでほぼ完結しとる。 


2022年9月17日から25日まで、AiiA 2.5 Theater Kobeで行われた「2.5次元 大上映祭 2022」〜ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』〜。このイベントは、ネルケWESTプロジェクトの一環として行われ、過去作の上映+キャストのトークショーが6日間にかけて開催されました。


私は23日17:30回(ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』3〜延伸するは我にあり〜)と24日13:00回(ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』〜すべての路は所沢へ通ず〜)に参加しました。


ちなみに、ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』(以下、「鉄ミュ」)は完全に初見の私。配信や円盤でも観ていない全くのド素人。しかし、原作は長年読みたいと思っていたし、2.5次元ミュージカルになっていると知ったときも「いつか観たい!」と思っていたけれど、多趣味なオタクはそういうの後回しにしがちなんですよね。


いや、あの、そもそも訳あって一般的な人よりもいささか鉄道知識が豊富なタイプのオタクなので、コアな鉄道ネタをギャグに昇華する作品は絶対好きに決まってるんですよ。シンカリオンもバトルシーンは好きだし興奮するのだが、どちらかと言えば小さいお友達を置いてきぼりにする鉄道知識がマニアック過ぎるシーンのほうが好きだ。だから、速杉ハヤトが好きなのだ。まあ今はそんなことはどうでもいい。


そんな私があれやこれやで、俳優の大野紘幸さんを贔屓するようになって早1年半ほど。ファンと名乗っていいものか分からないが、確実に贔屓はしている。とにかく「へえ、鉄ミュの上映会も神戸でやるんだ〜」と思っていたら、当時アンサンブルキャストとして出演していた大野さんが「トークショーに出演させていただきます!」とかツイートしているものだから「えっ!ちょっと待て!それは要検討やな!」となったんですよ。


とはいえ、地方に住む多趣味なオタク。常にいろんな現場を天秤にかけながら、泣く泣く取捨選択しながら生きておりまして、今回もかなり迷いましたが、先行販売終了ギリギリに滑り込んで、チケットを手配してしまった訳ですね。いやあ、三連休のホテル代は高い。


本当はきっちり予習したほうがいいんだろうと思ったんですが、どうせならデカいスクリーンで初見のほうがインパクトに残るだろうと思い、あらかじめ当該作品を視聴することはせず、Twitterでささーっと検索する程度に留めました。付け焼き刃感すごい。でも、そのほうが私の性分に合ってるんですよね。余計な知識入れずに現場に乗り込んじゃうことが多いし、それで良かったと今までも思ってきたので。


で、いざ当日。先にホテルにチェックインするつもりだったのですが、なんと言っても会場が新神戸駅の目の前ですから、移動するのが面倒になってしまい、結果的に1時間半くらい展示スペースに入り浸る人になりました。前の回の上映中だったこともあり、他に人が全くおらず、独占状態で隅々まで衣装を舐めるように眺めては写真を撮っていました。でもね皆さん、この時点ではまだ私は作品を観ていないんですよ。観たことのない作品の衣装や小道具を1時間半も見ていられるってどういうこと。でも、本当に衣装の一つひとつが物語るものがあったんですよ。衣装の素材感だけでも違う。上官たちのベロア生地が照明で照らされてキラキラしてる感じ。すごいんですよ細かい仕事してるんですよ最高なんですよ。仕切りもない状態で展示しているので、キャストさんの体型がリアルに分かるんですよね。キメ様の華奢さヤバくないですか。学ランの立襟の隙間から見える白シャツの襟にフェチを感じる人間なので、一慶さんの衣装のその部分だけじーって見てたらスタッフさんから不審な目で見られた。それはそう。でも、他のキャストさんは学ランだけだったのに、一慶さんだけ下に白シャツ着てたんですよね。だから、それはもうジロジロ見ますよ。一見同じような衣装の西武の人たちでも、それぞれ擦れ方とかが違って。その理由は後々理解するんですけど。とにかく上映会が始まる前からすでに大満足でした。


23日17:30回はまさかのトークショーからスタートで焦る私。作品見る前に裏話を聞いてしまった。完全に上映が先だと思い込んでいたので多少テンパったけど、トークショーで話題に上がったシーンで「これがさっき言ってたやつか!」となるのも、それはそれで楽しかったです。


てなわけで、初めて観た鉄ミュは一言で言えば「やっぱり好きなやつだった!」でした。畳み掛ける笑い、だけど泣けるシーンもあって。トークショーで「いい大人が本気でふざけてる作品」みたいなことを言われていましたが、本当にそう。それが良いんですよ。中途半端なおふざけじゃなくて、ちゃんと原作をリスペクトしながら、真面目に楽しく作品を作っているのが伝わってきました。


だから、最初に観たのが3だったわけですが、「これはもう全部見なきゃ」になりましたよね。さっき知ったんですけど、なんで配信が今月末までなんですか。もう今日と明日で見るしかない。


そして、24日13:00回。西武スピンオフですよ。軽く検索した時から「ヤバい気配がする」と思っていましたが、西武は完全に宗教でしたね。訓練されたオタクの統率が取れた万歳、大画面で浴びると震えた。けど、気が付いたら私も一緒に万歳してた。こわい。無意識のうちに入信してるやん。トークショーの雰囲気すらなんか違う。西武の空気感がありました。何も知らん人が何を言ってんだって思われるかもしれないけど、本当にそうだったんですよ。キャスト本人たちが「狂ってる」って言ってましたし。私も無事に狂わされました。たまこちゃんかわいい。


そんな感じで、たった2公演の上映とトークで完全に沼の入り口まで来てしまいましたので、このまま沈むのみです。この後から配信を観ます。もしこのブログを読んだ鉄ミュに詳しい方がいらっしゃいましたら、ぜひ気軽に沼の底へのレールを敷いてくださるとありがたいです。よろしくお願いいたします。