私と彼らのあした

駆け抜けてくラッキー追っかけつかまえて

23歳ジャニヲタが『ミュージカル「忍たま乱太郎」第7弾』を観劇した話。

1月16日、サンシャイン劇場にて『ミュージカル「忍たま乱太郎」第7弾~水軍砦三つ巴の戦い!~』を観劇しました。

私は昨年7月にライブビューイングで6弾再演を見たのがきっかけで、忍ミュにハマりました。以前も少し書きましたが(参考記事:23歳ジャニヲタが活動停止したばかりのプレゼント◆5にハマった話。 - 私と彼らのあした)、出演キャストも誰ひとり知らず、それどころか忍ミュそのものについて全く知識がない状態でライビュに行ったにも関わらず、一気に忍ミュが大好きになり、今では心から愛着のあるミュージカル作品になりました。そして、忍ミュを通して、おかずさんこと小野一貴くんという素敵な俳優さんにも出会えて、彼のことも大好きになりました。

7弾の上演が決まった時はとても嬉しく、「また見たい!」と思ってワクワクしていたのですが、ライビュのある千秋楽の日程が、同じく楽しみにしていた初めてのジャニーズWESTのコンサートと重なってしまい、残念だけど今回は見に行けないかな、と思っていました。

しかし、よく考えてみると、私が一番に応援しているおかずさんは食満留三郎を演じて3年目。七松小平太を演じる早乙女じょうじさんと並んで、今回の6年生キャストの中で最多出演になり、出演公演数が100公演を越えます。前回の6弾再演で善法寺伊作を演じていた安達勇人くんが100公演を越えたところで卒業したことを考えると、おかずさんもいつ留三郎を卒業してもおかしくない時期になってきていると思いました。確かに私はキャスト関係なく忍ミュという作品そのもののファンですが、やはりおかずさんが留三郎を演じている間に一度生で見てみたいと思っておりました。とはいえ、私は地方暮らしの社会人なので、見に行けるとすれば、土曜日公演しかありません。思い立ったのがチケットが発売されてからしばらく経った時だったので、休日公演のチケットは当たり前のように売り切れているだろうと思っていました。ですが、私も諦めの悪いヲタクなので、もしかしたらチケットがあるかもしれない、もしあるのならば行ってみたい。そう思い、チケットサイトを開いてみると、奇跡的に土曜昼公演のチケットが残りわずかではあるけれど残っていたのです。これはもう行くしかない。しばらく迷ったけれど、結局勢いでチケットを購入したのです。

実はここからが問題で、昨年10月から立て続けにコンサートや舞台を見に行っている私のことを良く思っていない親にどう説明しようか、行くなら日帰りだけど果たして朝が苦手な私が始発の飛行機に乗ることができるのだろうか、といった幾多の困難があった訳ですが、そこら辺はあまりにも身の上話過ぎるので割愛します。

さて、私にとって初めての生忍ミュ、そして初めてのサンシャイン劇場ということで、会場に入ってまず驚いたのは、映像で見るよりステージが小さく感じたことでした。ちなみに、6弾再演はシアターGロッソでの公演でしたが、DVDを購入して見た5弾はサンシャイン劇場での公演だったため、劇場のイメージは分かっているつもりでした。そして、幕が開いた瞬間、2階席の実質最後列にいてもステージがすぐ近くに感じてびっくりしました。ステージに立つキャストがこんなに大きく見える!表情も肉眼ではっきり分かる!と、一瞬のうちに大興奮です。

ストーリーは忍術学園と兵庫水軍の出会い。客席に着いてまだ時間があったのでパンフを開いたら、何だか私が把握してたあらすじと違うあらすじが繰り広げられててびっくりしたんですけど、さりげなく六年は組と文次郎を貶す仙蔵と、それに対する文次郎の「伊作、留三郎、こいつ殴っちゃっていい?」って言う台詞が理想の六いは過ぎて。しかし、幕が開くと「あれ、さっき読んだあらすじって何だったんだ?」状態。やられた。やっぱり六いは六いで六はは六はだった。とにかく一言で言うと最高でした。文脈がおかしいことは知ってます。細かいことは気にするな!いけいけどんどーん!

忍たま初心者の私はまだ兵庫水軍のキャラクターをしっかり掴めていなかったのですが、個性が分かりやすくなっていて、楽しむことができました。兵庫水軍もそれぞれ得意武器があり、そのおかげで殺陣もバリエーションが増えていた印象で、見応えがありました。これまでの忍ミュで雑渡昆奈門さんを演じていた翁長卓さんが今回は蜉蝣さんを演じているのですが、さすがのキレの良さでかっこよかったです。ジャニヲタ的にはやっぱり義丸さんを演じる薫太くんに注目していましたが、歌もダンスも以前と変わらず素敵だったし、存在感も抜群でした。本人も「ワイルド&セクシーに演じる」と言っていましたが、まさにその通り。きっと多くの方が義丸さんの格好良さにノックアウトされたのではないでしょうか。Twitterなどで検索してみても、義丸さんかっこよかった!という感想をたくさん見かけたので、何だか嬉しかったです。そういえば、『勇気100%』の時に確か舳丸さん役の橘龍丸くんが2階に来てくれたんだけど、ものすごいキラキラオーラを放っていて、ものすごいキラキラした笑顔でハイタッチしてくれたのがとても印象的です。キラキラしすぎて一瞬意識飛んだレベルなので、もしかしたら別の人だったかもしれない、という相変わらずの記憶力の無さ。

毎度お馴染みドクタケのターンも相変わらずテンポ感が良く、たくさん笑いました。ドクタケ伍と陸のコンビ芸が最高。忍ミュを知れば知るほどドクタケ忍者隊が愛おしくなってきます。忍ミュのドクタケが大好き過ぎるこの気持ちを上手く伝えられないのがもどかしい。

先生たちも安定感のある女装で楽しませてくださいました。伝子さんは言わずもがな、半子さんの可愛さが更に増していた印象です。もちろん女装だけじゃなく、土井先生と山田先生はいつでもかっこ良くて素敵な先生たちです。お二人が揃うと場が華やぎますよね。学園長先生のことも忘れてませんよ。お茶目で自由で頼りになって、そんな学園長先生がいるからこその忍術学園だなって改めて思いました。

乱きりしんも可愛かったです。開演前の影アナがしんべヱだったのですが、一生懸命注意事項を読み上げるんだけど、「さまたげ」が上手く言えてないのが可愛くて、始まる前から癒されました。3人の登場曲である『ドケチ街道まっしぐら』もものすごく可愛かったし、3人の出てくるシーンはずっと可愛かった。ずっかわです。もう可愛いしか言えない。語彙の少ないヲタクでごめんなさい。

潮江文次郎役の海老澤健次さん。えびさんの演じるもんじは人の良さが前面に出てて、ギンギンだけど爽やかです。仙蔵に向ける表情や言葉が優し過ぎてときめいた。パンフでソリさんに「海老澤さんはすごく癒してくれるので、お母さんだと思ってます」って言われてて「分かる」って思ったし、「おう。よく言われるんだよね」って返すえびさんが好きです。大きな愛で包んでくれそう感がすごい。

立花仙蔵役の鐘ヶ江洸くん。洸くんの仙蔵は「完璧だ」過ぎて、ステージに向かって「仙さまがいる(合掌)」って拝むレベルだった。シルエットが仙蔵だし、言葉の端々まで仙蔵だし、身のこなしも完全に仙蔵でした。6弾再演からの参加で大変なこともあっただろうけど、彼は間違いなく立花仙蔵でした。今回はちょっと抜けてる仙蔵も見れて、そんなところは可愛かったです。

七松小平太役の早乙女じょうじさん。じょうじさんのこへは安定ですね。安定のいけどん。初っ端から倒立してるこへがこへ過ぎる。あと、理由はよく分からないけど、7弾を通してじょうじさんのことがものすごく大好きになってしまいました。みんなを優しく見守るお兄ちゃんって感じで、めっちゃいい人オーラ出てますよね。ていうか、めっちゃいい人ですよね。笑顔がとても素敵です。

中在家長次役の白柏寿大くん。彼が一番底知れない感じがしていたんですけど、みんなからいじられながらも愛されてる弟分みたいな雰囲気が伝わってきたり、真面目で一生懸命なところがブログからも分かったりして、実際に長次を演じる姿を見るのが楽しみでした。長次独特のもそっとした存在感を醸し出していたし、扱うのが難しい縄鏢も見事に捌いていて、きっとものすごく努力したんだろうなってことが伝わる演技でした。

善法寺伊作役の反橋宗一郎くん。伊作くんに関しては本当に大好きなキャラクターだし、初めて見た忍ミュの伊作くんが勇人くんだったからこそ好きになれたし、最初は期待半分不安半分という感じだったんだけど、声の雰囲気が伊作くんそのもので、ちょっとした仕草とかもきちんと伊作くんで、期待以上でした。伊作くんを大切に生きてくれてありがとう。

食満留三郎役の小野一貴くん。初めて画面越しじゃなく、生でおかずさんの演技を見ることができて感激しました。そして、やっぱりおかずさんが大好きだなあって思いました。普段のふんわり可愛いおかずさんとは違う、武闘派プリンスな留三郎を目の当たりにして、改めて感じたのは、いろんな表情を魅せてくれるけれど、本当のおかずさんは一体どんな人なんだろうってますます知りたくなっていく感覚でした。『勇気100%』で2階に来てくれて、私のいる下手側に来てくれて、ハイタッチすることができたという奇跡が起こって、終演後もしばらく震えが止まりませんでした。おかずさんの手、おっきかったなあ。とってもドキドキしました。

第7弾も好きな場面がたくさんあったけれど、特にツボだったのは、土井先生が忍術学園に連絡をする時に、苦無で岩を割ったらその中から文次郎が出てくるところでした。ザ・忍たまって感じの演出だったし、その時の犬猿の掛け合いなんかもアニメの世界そのもので興奮しました。そして、やっぱり6年生の参謀は文次郎なのかなあ、とか、そんなことを考えるのも楽しかったな。あとは、家族に成りすます場面。その下りが全部大好き過ぎました。「お医者さんごっこする?」な伊作くんと「かんぺきですっ!」な仙ちゃんを全力で保護したい。

そして、今回は見せ場としてストンプに挑戦しているのですが、これはもうジャニヲタの血が騒ぎます。そういう演出大好きです。結構難しいリズム刻んだりしてて、ストンプの完成度も高かったし、実際に水軍衆は音を使って情報伝達をしていたという史実に基づいているところも説得力がありました。

個人的にはやっぱり『勇気100%』ですね。大好きな曲を歌い継いでくれて、盛り上げてくれてありがとうございます。客席みんなで踊れるアンコール最高です。すっかり忍ミュ版の振付も踊れるようになりました。

今回もまたおひとり様で突撃だったのですが、楽しむことができました。やっぱり基本的にお友達同士で来てる人が多かったし、少しだけ心細く感じたりもしたけど、それでも行ってよかったって思いました。それにしても、忍装束デザインのバッグ持ってる人多くて、実物見たらすごく可愛くて、私も6年生モデル買っておけば良かったなあって後悔しました。再販しないかな、なんて。

あと、グッズに並んでるときに見かけた親子が印象的過ぎたのでその話も聞いてほしい。お父さんと小学校中学年くらいの男の子だったんだけど、まあ、普通に忍たまが好きなんだろうねえって思ってたら、男の子がお父さんに向かって忍ミュを熱弁してるんですよ。「第1弾はDVDで見たけどそんなに面白くなかった。だけど今回は第7弾だから…」みたいな感じで熱く語ってて、よく見たら忍たまのクッション抱えてたり、胸元に六はのキーリングとアクキー付けてたりして、ガチの忍たまヲタみたいな感じでびっくりしたよね。小学生男子にもこんな熱心なヲタクがいる忍たま熱すぎる。多分お父さんはよく分からないまま、普通にアニメの劇に息子が行きたがるので連れてきた、みたいな感じだったんだと思うから、観客がお姉さん達ばかりってことにも、息子がなんかすげえ詳しいことにもびっくりしてたんじゃないかな…と、勝手に想像しながら見てたんだけど、本当にいろんな世代の人から愛されてる作品だなあ、と改めて思いました。

先日7弾も千秋楽を迎え、再演も発表されました。どうやらこの様子だとおかずさんもじょうじさんも続投っぽいので安心しました。再演は6弾再演を見て大好きになったシアターGロッソらしいので、もしかしたらまた弾丸遠征するかもしれないです。Gロッソならまたアクションも派手になるだろうし、初めて6弾再演を見た時から一度は行きたいと思っていた場所なんです。まだその時にならないと分かりませんが、行きたい気持ちは満々です。あと、静岡と尼崎での地方公演も決まりました。忍たまの聖地である尼崎にも本当は行きたいけれど、倍率が高そうだし、私のような新参者が行ってもいいものなのか。でも、もしその時に行けなくても、尼崎にはいつか絶対行くって決めています。

そんな訳で、第7弾に行ったことでますます忍ミュのことが大好きになって、ますますこれまでのこともこれからのことも知っていきたいと思うようになりました。きっとずっと大好きな作品になると思います。忍ミュに出会えて良かったです。みんなから長く愛される作品であり続けてほしいです。