私と彼らのあした

駆け抜けてくラッキー追っかけつかまえて

タクシーが連れて行ってくれたのは沼でした

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初めての方ははじめまして、いつもの方はこんにちは。BOYS AND MENのピンク色・本田剛文くんを推している佐倉と申します。今回はよこさんのアドベントカレンダー企画『25Doors~25人のボイメン沼落ち語り~』に参加させていただくことになりました。ということで、私がボイメンにハマった時の話を書きたいと思います。

adventar.org

少し話が遡りますが、私がボイメンのメンバーで唯一知っていたのは小林豊さんでした。何故かと言うと、俳優界の推しと一緒に『ペケ×ポン』という番組に若手俳優チームのひとりとして出演していたのを見ていたからです。当時は録画した番組の編集が追いつかず、とにかく推しが出てるから見なきゃとパパッと見ただけなので、それがいつだったか正確な時期は分からないのですが、ボイメンと出会うよりもずっと前だったのは分かります。小林豊さんがボイメンのメンバーであることはその時に認識していないので、普通に仮面ライダーに出ていた人なんだとしか思っていませんでした。本当にパパッと見ただけなので、多分自己紹介とかも推し以外は飛ばして見ている可能性が高いので、ボイメンとして名古屋で活動していると発言していたのを私が聞いてないだけかもしれません。当時の私に言いたいのは「編集なんてどうでもいいからとりあえずその番組はBlu-rayにダビングしなさい」ってことですね。そんなことはさておき、その時に「若手俳優チームみんなでアクションを決めて団結力を高めよう」みたいな流れがあって、ゆーちゃむが「仮面ライダーだけどこの中で一番アクション苦手」みたいなことを言っていたのは何となく覚えていて、私は「小林豊という俳優は仮面ライダーに出ていたちょっと運動が苦手な人」だと覚えていました。ちなみに推しはバク転を決めたのでその対比で特に強烈な印象になっていたのだと思う。

それから数年、次に小林豊さんと再会したのは2016年3月24日放送の『ダウンタウンDX』に佐野岳くんと一緒に出演していた時です。正確に言うと私はその放送自体は見ておらず、番組内でゆーちゃむが披露した仮面ライダー鎧武撮影時のエピソードで「森の中で6歩歩いただけで両足を挫いた」という話や、岳くんの「豊が良いタイミングで料理を作りに来てくれるので、本気で嫁にしようと思った(ニュアンス)」発言がTwitterで話題になっていて知っただけなのですが、その話があまりにも衝撃的で少しだけ小林豊という人物のことが気になりました。そんな中でTLにリツイートされてきたのがおそらくボイメンファンの「運動神経悪いけどMVではアクション頑張ってるよ」みたいなツイート。それまで「仮面ライダーに出ていた運動が苦手で料理が得意な若手俳優」だと思っていた小林豊さんは、ボイメンっていうグループに所属しているんだと認識したのはそのツイートを見かけたのがきっかけです。さらに数日後、たまたま本屋でボイメンが表紙になっている雑誌(clip clap!!)が目に入りました。「あれが噂のボイメンさん!」となりましたが、その時はバスの時間が迫っていたためスルーしてしまいました。あの時雑誌を手に取ってパラパラ中身を見ていたら、また少し違う運命だったのかもしれませんね。余談ですが、そのボイメンが表紙だった号は完売してしまい、後々取り寄せることができなかったので結構ショックでした。

とはいえ、この時点では私がボイメンにハマるなんて夢にも思っておらず、少しだけ気になった小林豊さんのこともそれ以上調べることもなく数日過ごしていたのですが、その瞬間は突然やってきました。

2016年4月2日。その日、私は父と弟と共に滋賀県彦根市を訪れていました。駅からタクシーに乗り込み彦根城の外堀周辺を走っていると、車内に流れるラジオから軽快なメロディーに乗せ「ニンニンニンニンニン!」という歌声が聴こえてきました。これは忍者だ、と瞬時に察した忍者モノに弱い私(忍たま乱太郎が好きだったり、忍風戦隊ハリケンジャーが好きだったりします)は思わず曲に耳を傾けました。そうしていると、すぐに「We are ボイメンくん」と聴こえて「これはあのボイメンさんの曲なのかも!」と気が付きました。しばらくすると、よくしゃべるタクシー運転手さんが雑音だと感じたのかラジオの音量を下げたのですが、私はずっと耳を澄ませて「多分私この人達のこと好きだ」ということを考えていました。そして、まさにその時にしたツイートがこちらです。

 忍者要素があって私の好きな戦隊ソングっぽい雰囲気の曲を歌っている、ただそれだけのことなのに私はこの時「これはハマる気がする」と妙な感覚に陥っていたのです。

タクシーを降りた後はバタバタとしていたので、結局ゆっくりできたのは夜ホテルに着いてからなのですが、ラジオで聴いた曲が果たして本当にボイメンの曲なのか探るべく早速「ボイメン 忍者」で検索すると『BOYMEN NINJA』がヒットしました。いやタイトルそのまんまやんけ。


BOYS AND MEN ボイメンニンジャ BOYMEN NINJA

プロモーション動画を見てみても「やっぱりこの人達良い気がする」と思っていましたが、関連動画に出てきたのが『Wanna be!』のMV。


「Wanna be!」Music Video WEB ver. /BOYS AND MEN

ワンカメ撮影でそれぞれ個性のある白衣装に身を包んだメンバーが次々と登場しエスコートしてくれるような設定、そしてサビではかわいい振付を踊っているんですよ。いや、あの、アイドルオタクやったらこんなん好きになるに決まってますやん!?好きな要素全部あるけど!?と大パニック。それから私はひたすらボイメンの動画を見て見て見まくる毎日を過ごすことになるのです。通勤途中も家にいる時もずっと見ていても飽きないくらい、YouTubeにはボイメンの動画がたくさんあって、そのおかげでメンバーの顔と名前、それからキャラクターに至るまでだいたい把握できるようになっていました。そして、初めて『BOYMEN NINJA』を聴いて約1週間後には、福岡市民会館モーニング娘。のコンサートを見た帰りに「よし、この勢いでボイメンのCD買いに行こう!」と立ち寄ったタワレコでニンジャのCDとそれからたまたま見かけたボイメンが表紙を飾っていた雑誌を手に取っていました。ハマると決めたらとことん早い。それが私です。

ボイメンを知る前から唯一名前を知っていたのがゆーちゃむなので、そのままゆーちゃむが推しになるのかな、とその時は思っていました。そんなことより、若手俳優界隈では「こばゆた」って呼ばれてるのに、ボイメンでは「ゆーちゃむ」って呼ばれてるって知った時の衝撃すごかったんですが。今では当たり前に呼んでいますが、かなりびっくりしましたね。こばゆたが定番ニックネームだと思っていたから尚更です。あと、個性派年上組が好きな私(トニセンやHey!Say!BESTが好き)はYanKee5に推しができると完全に思い込んでいました。

しかし、いつしかお兄ちゃん達にもガンガンツッコミを入れてトークを回していく本田剛文くんの存在が気になって仕方なくなってくるわけです。今は動画が消されてしまっているのですが、ボイメンのナルシストランキングを決めようという動画があって、その動画には勝くん、俊くん、ゆーちゃむ、たむちゃん、本ちゃんの5人が出演していたのですが、本ちゃんが勝くんや俊くんに必死に噛み付いていってるのが面白くて、その動画ばかり見ていた時期もありました。とにかく本ちゃんがする俊くんの自撮りのモノマネがめちゃくちゃ面白かったんですよ。そのあたりから「もしかしたら本田くん好きかもしれない、いや、でもパフォーマンス見たら平松くんかもしれないし、でもYanKee5の個性すごいし」と推しがなかなか決め切らない状態に。

そんな中、5月3・4日に福岡で行われる『博多どんたく港まつり』にYanKee5が出演するという情報を入手します。地元の大きい祭に来てくれるなんてすごい。絶対行かなきゃ。そう思った私はまだペンライトなんて持っていないので、己の拳ひとつだけで彼らの姿を見に行くことにしました。天神の一番大きな舞台でミニライブを行い、その後ラジオの公開生放送に出演し、最後はパレードにも参加。それを全て追いかけていきました。パレード中には沿道で見ていた私に近寄ってくれたたむちゃんにハイタッチをしてもらい「タムタムと手が触れた!」なんて思いながら、その日は大満足に過ごせました。この時にやっぱりYanKee5は華があると思ったものの、推しが定まるかといえばまだよく分かんないな、みんな揃わないと分かんないな、なんてことを考えていました。

それから1ヶ月も経たないうちに、次はアルバム『Cheer up!』のリリースイベントで俊くんつじちゃん本ちゃんの3人がトークイベントをしに福岡へやって来ました。平日開催だったので、ここで初めてボイメンのために有休を使い、リリイベ前にはゆーちゃむと本ちゃんが出演していた映画『燐寸少女』を観ました。ところで、このどんたくからリリイベまでの1ヶ月弱くらいの時間で「私は本田くんを推すことになる」とはっきり思うようになりました。これと言ったきっかけはありません。あるとすれば、先ほど書いた俊くんの自撮りのモノマネが面白かったということと、ブログの文章の雰囲気が好きだったということに尽きると思います。なので、実質このリリイベは初めて推しと対面したイベントになった訳です。

その当時はCDを積むなんて概念がなかった私はたった1枚CDを買い、ツーショットを撮ってお話ししただけですが、ここから世界が変わったと言っても過言ではないくらい、本ちゃんと写真を撮っておしゃべりしたことは私の人生においてターニングポイントのひとつになったと思っています。始まるまでは「まだ好きになって2ヶ月くらいなんです」ってことを伝えられたら充分だと思っていたのに、本ちゃんの巧みな話術によってその日に『燐寸少女』を観たことも、次の月にボイメンが出演する長崎のフェスに行くことも話すことができて本当に感激したのです。「本ちゃんは女性と目を合わせて話すのが苦手」という話をしていた動画を見ていたので「めちゃくちゃ目見てくれたけど!?」ってなったし、衣装が手袋のあるものだったのですが、握手する時に「手袋でごめんね」って気を遣ってくれたのも「紳士的!」って思ったし、とにかく初めての特典会は「もう絶対本ちゃんが好き」と心に決めた最後の瞬間でもありました。

これが私のボイメンへの沼落ち一部始終でございました。沼落ち当時もブログを書いていますし、鮮明な記憶や感情を伝えるにはあの時のブログを読んでいただいた方が早いんですが、今回あえてもう一度書かせていただくことで、私も原点に立ち返ってもう一度ボイメンとボイメンオタクである私と向き合えたような気がします。今ではオンラインビデオトークフル出場選手になるまで成長した私ですが、常にあの頃の新鮮な気持ちを忘れずにボイメンのことを応援し続けたいものです。この度は貴重な機会をどうもありがとうございました。